形而下の文化史

表象文化史・ジュエリー文化史・装飾文化史

 

2020-01-01から1年間の記事一覧

トピックス(9)「イシュタル」の表象(3-28)

司教杖(Baculo,Crosier) 1999年、東京富士美術館で開かれた「ポルトガルー栄光の500年展」の会場で、私は「キリスト騎士修道会大十字章」(参照)に出会い、心惹かれました。その衝動は抑えがたく、リスボンに旅立ちました。 その「キリスト騎士団十字紋章…

トピックス(9)「イシュタル」の表象(3-27)

アスクレピオスの杖とイシュタルの表象 (79)ギリシャ神話に登場する名医アスクレピオス wikipedia 蛇 「アスクレピオスの杖」は医療・医術の象徴として、現在も使われている「イシュタルの表象」です。「Supe'rieur(13,500BP~12,000BP)」・上部マグダレニ…

トピックス(9)「イシュタル」の表象(3-26)

「蛇」を飼う文化(3)ミノア文明とアテナ,そしてイシュタルの表象「フクロウ」 パルテノン神殿で蛇が飼われていたのは、広く知られた史実です。女神アテナ(アテーナー)を「蛇の女神」と呼ぶ者もいます、(参照) 確かに女神アテナ(アテーナー)は、古代…

トピックス(9)「イシュタル」の表象(3-25)

「蛇」を飼う文化(2)ミノア文明崩壊とミケーネ文明 ミノア文明、「諸宮殿崩壊後の時代,(BC1,425~1,170年頃)」に千葉県佐倉市宮内井戸作遺跡に伝播した「蛇を飼う容器」 the north entorance of the MALLIA PALACE,CRETE (66)「異形台付土器(相似形の…

トピックス(9)「イシュタル」の表象(3-24)

ミノア文明と縄文文化 「蛇」を飼う文化 安田吉憲氏著の「 蛇と十字架」に出会ったのは、十年前の頃になると思います。著書の中で、明治時代まで「蛇」を飼う文化が残っていた中心的な地方として、広島県、岡山県、徳島県三好郡(現三好市)と書かれていたの…

トピックス(9)「イシュタル」の表象(3-23)

イシュタルの手(3) 戸下神楽(諸塚神楽)とミノア文明 クレタ島に長方形(輝く雨の表象)の概念が現れたのは、前宮殿時代のBC2,3000年頃と言われています。それは、長方形の共同墓地や広場の形をとっています。それまでは、アフリカ部族の概念を示す円形…

トピックス(9)「イシュタル」の表象(3-22)

イシュタルの手(3) 戸下神楽(諸塚神楽)・「岩戸上,下」春日大神と天照大神 (51)「四手」と「神垂」;和久ノート(参照)1,(参照)2 「 戸下神楽」は日向(宮崎)で「天照大神」の概念が生まれたことを教えてくれます。前回に見た「山守(イシュタル)」の…

トピックス(9)「イシュタル」の表象(3-21)

イシュタルの手(3) 戸下神楽(諸塚神楽)・「山守」とイシュタルの降臨(2) ヨーロッパ種との交配山葡萄だと思いますが、どんな味がするのか試してみました。複雑で奥深い味わいです。これはやみつきになりそうです。私はワインよりこの風味が好きです。少…

トピックス(9)「イシュタル」の表象(3-20)

イシュタルの手(3) 戸下神楽(諸塚神楽)・「山守」とイシュタルの降臨 (47)クレタ島に降臨したイシュタル(写真45参照) ディオニューソス;カール・ケレーニイ著、岡田素之(訳)、白水社 これまで見てきた神楽は、すでに霊山に鎮座する「荒神」が来訪…

トピックス(9)「イシュタル」の表象(3-19)

イシュタルの手(3) イシュタルの舟から藁龍へ 大河内神楽(宮崎県・椎葉神楽)・柴荒神とディオニュソス(2) (44)大河内神楽の「面棒」を手に舞う「柴荒神」;別冊太陽・祭礼、平凡社 (45)「イシュタルの手」の変容;和久ノート 写真(45)を見て頂…

トピックス(9)「イシュタル」の表象(3-18)

イシュタルの手(3) イシュタルの舟から藁龍へ 大河内神楽(宮崎県・椎葉神楽)・柴荒神とディオニュソス (39)アッティカ式壺絵に描かれた、ディオニュソス、マイナス、サテュロス、シレノス ARCHEO・ギリシャ文明 大河内神楽の「柴荒神」が登場する、本…

トピックス(9)「イシュタル」の表象(3-17)

イシュタルの手(3) イシュタルの舟から藁龍へ 大河内神楽(宮崎県・椎葉神楽) 宮崎県東臼杵郡椎葉村、大河内地区の神楽には「浄土」にあたる「御神屋」のほかに、もう一つの神座として「外神屋」がある。「イシュタルの舟」は明確な形をとっています。 …

トピックス(9)「イシュタル」の表象(3-16)

イシュタルの手(3) ミャオ族と「イシュタルの手と舟」(3)・イシュタルの舟から龍舟へ(2) 荒神龍押し、盆綱、盆綱引き 死人を冥界に導く「イシュタルの舟」の概念は、黒海大洪水にあと、コーカサスとアナトリア地方の黒海沿岸地方に生まれたと考えられます…

トピックス(9)「イシュタル」の表象(3-15)

イシュタルの手(3) ミャオ族と「イシュタルの手と舟」(3)・イシュタルの舟から龍舟へ (23) 写真(20)・⑧舳先拡大 この龍の頭に見える「イシュタルの舟」の舳先も、表象分析すれば「雨による平衡の女神」の表象で出来ていることが解ります。写真(25)、…

トピックス(9)「イシュタル」の表象(3-14)

イシュタルの手(3) ミャオ族と「イシュタルの手と舟」(2) (21)阿日寺、阿弥陀如来(奈良県香芝市);ソゾタケの仏像日記 (22)拡大(20)ミャオ族、銅鼓船文に刻まれたイシュタルの手と舟 図説日本人の原郷,第三章舟を浮かべ鼓をたたき租を祀る・萩原秀三…

トピックス(9)「イシュタル」の表象(3-13)

イシュタルの手(3) ミャオ族と「イシュタルの手と舟」 (19)ミャオ族姉妹節の民族衣装;なるほどザワールドより 中国南部と台湾(参照)の少数民族が持つ表象については、随分以前から興味を持ってきました。今回、写真(20)の銅鼓船文に刻まれた表象を…

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