形而下の文化史

表象文化史・ジュエリー文化史・装飾文化史

 

弥生時代

レポート;目黒 空中庭園の古墳とMegalithic

目黒の空中庭園に行った。青空の中、浮き立つように「土佐水木」が咲き誇っていた。高知県の限られた場所にだけ自生している珍しい植物だそうだ。珍しい品種の「桜」もかわいい。お花好きには嬉しい庭園です。 高揚して坂を上っていくと、いきなり小さな古墳…

愛媛県 生名島メンヒル

Menhir & stone circle 立石山山頂磐座・複合遺跡(ドルメンも含む) ドルメン これらの複合施設については、これからBC4,000年頃のブルガリアに於ける「Megalithic」の説明の中で取り扱うことになります。筑波山も同じ複合施設ですし、日本の「磐座」と呼ば…

特別編 銅鐸 表象の解釈(2)

(1)北イタリア、camonica valleyの北方、アルプス山麓Cavenに立てられたmenhir (2)和久ノート 銅鐸 表象の解釈(1) (2)和久ノートと銅鐸 表象の解釈(1)を見比べてください。menhirの要素は日本の標準的な銅鐸と同じ構成であることが分かります。この場合…

特別編 銅鐸 表象の解釈(1)

和久ノート (参照1) (参照2) 次に銅鐸の作られた意味を明確に示す事例を示します。重要な研究論文です。 銅鐸埋納 イワクラ(磐座)学会 研究論文電子版 2015年2月26日掲載 「銅鐸の身は鈕側より見ると銀杏形であり、鰭の方向が長軸になるため、土坑…

特別編 日本のゴルゴン (8)イシュタルの舟(13)

イシュタルの舟 槍の櫂とロゼッタの髪飾り (104)金、紅玉髄・ガラス製髪飾り;エジプト、テーベ、BC16~15世紀(エジプト第18王朝時代);中近東文化センター付属博物館蔵 この素晴らしいロゼッタの金製cloisonne象嵌・髪飾りは、おそらくエジプト第18王朝5代…

特別編 日本のゴルゴン (8)イシュタルの舟(12)

前方後円墳の概念 前方後円墳はズールーの概念を形にしたものです。これまでの説明と下の写真を見れば、和久ノートの意味は直ぐに理解出来るはずです。アフリカ・ズールーの概念の中心にある「宇宙論」は「相似的に重なる宇宙は相似的に重なる王女の子宮で表…

特別編 日本のゴルゴン (8)イシュタルの舟(11)

前方後円墳とイシュタルの舟 (98)円形周溝状遺構 弥生時代中期後庸~後期初頭 大隅半島;鹿児島県立埋蔵文化財センター・縄文の森から第12号 鹿児島県の大隅半島に面白い遺構があります。「周溝状遺構」と呼ばれる空間です。また九州では弥生時代中期後半…

特別編 日本のゴルゴン (8)イシュタルの舟(11)

前方後円墳のとイシュタルの舟 (98)円形周溝状遺構 弥生時代中期後庸~後期初頭 大隅半島;鹿児島県立埋蔵文化財センター・縄文の森から第12号 鹿児島県の大隅半島に面白い遺構があります。「周溝状遺構」と呼ばれる空間です。また九州では弥生時代中期後…

特別編 日本のゴルゴン (8)イシュタルの舟 (10)

日本とエジプトにおける埋葬と船団 葦の茎の直径は10~12㎜、パピルスは6㎝の三角形、いずれも空洞で大きな浮力をもっています。ただし舟に編み上げると、その茎の太さゆえに形態に違いが生まれます。 写真(91)ナカダ文化の領域・ヒエラコンポリス(ハヤブ…

特別編 日本のゴルゴン (8)イシュタルの舟 (10)

日本とエジプトにおける埋葬と船団 葦の茎の直径は10~12㎜、パピルスは6㎝の三角形、いずれも空洞で大きな浮力をもっています。ただし舟に編み上げると、その茎の太さゆえに形態に違いが生まれます。 写真(91)ナカダ文化の領域・ヒエラコンポリス(ハヤブ…

特別編 日本のゴルゴン (8)イシュタルの舟 (5)

りょうにいく福井県井向でみつかった弥生時代の銅鐸に描かれたイシュタルの舟 (69)銅鐸絵 福井県井向 弥生時代 雨の表象を持ったイシュタルの舟が三艘です。先頭の舟は十字・平衡の表象を立てています。でも様子が違います。死者は自分で漕いでいます。右…

特別編 日本のゴルゴン (8)イシュタルの舟 (4)

弥生時代の「イシュタルの舟」ー死者を冥界に運ぶ船 それでは具体的に弥生時代の遺跡から見つかった「イシュタルの舟」を見てみましょう。基本的には和久ノート①雨の表象を逆さにした舟(スエーデン・ターヌムの岩絵、ブルターニュ地方の岩絵、アイルランド…

特別編 日本のゴルゴン (8)イシュタルの舟 (3)

子宮の中のイシュタルの舟 () (63)エーゲ海のキクラデス諸島・シロス島(Siros)の墓所で見つかった「王女の子宮」 キクラデス諸島・シロス島の墓所で見つかるこの副葬品の名前はありません。命名しました「王女の子宮」です。「鳥の足を持った魚」はイシュ…

特別編 日本のゴルゴン (8)イシュタルの舟

弥生時代の壺絵に現れた「イシュタルの舟」のルーツを探す おそらく「イシュタルの舟」の図案が初めて石に彫られたのは、ブルターニュ地方(Brittany)だと考えます。写真(58)の「雨の表象」を逆さにしたシンプルな船です。舟にはイシュタルが乗っています…

3-05-11 特別編 日本のゴルゴン (7-3)アイヌの神

DNAで見たアイヌ人 とりあえず下のリンクでアイヌ人のDNAを見てください。DNA分類された表が出てきます。 お判りでしょうか。「ハプログループG」が多いのです。 (7)2019 TERUMO SCIENCE FOUNDATION(参照) 本土日本人の中で弥生人に多い「ハプログループ…

3-05-11 特別編 日本のゴルゴン (7-3)アイヌの神

DNAで見たアイヌ人 とりあえず下のリンクでアイヌ人のDNAを見てください。DNA分類された表が出てきます。 お判りでしょうか。「ハプログループG」が多いのです。 (7)2019 TERUMO SCIENCE FOUNDATION(参照) 本土日本人の中で弥生人に多い「ハプログループ…

3-05-11 特別編 日本のゴルゴン (7-3)アイヌの神

DNAで見たアイヌ人 とりあえず下のリンクでアイヌ人のDNAを見てください。DNA分類された表が出てきます。 お判りでしょうか。「ハプログループG」が多いのです。 (7)2019 TERUMO SCIENCE FOUNDATION(参照) 本土日本人の中で弥生人に多い「ハプログループ…

特別編 日本のゴルゴン (7-2)アイヌの神

神話は文章ゆえ作られます。表象は時として原義を留めます。 (54)「蝦夷島奇観」熊祭部「祭壇の図」村上島之允 別冊太陽 熊を仕留めたら祭壇を築き感謝の祈りを神(カムイ)に捧げます。 (55)「アイヌ風俗絵巻」フクロウ祭 西川北洋 明治初期 市立函館図…

特別編 日本のゴルゴン (7)Camonica Valley岩絵の 鹿

狩られる鹿の神性 写真(50)の方がより分かり易いでしょうか、人々は両手を挙げて崇めるポーズをとっています。鹿の背には半身のゴルゴンが合体しています。よく見るとゴルゴンの後光が見えます。半人(神)半獣の概念が描かれた最初の絵(岩絵)ではないで…

特別編 日本のゴルゴン (6) 弥生人の生と死の概念

直弧文・弧帯文の意味 (45)和久ノート 写真(42)「清水風遺跡・鳥の止まる楼閣;神社建築文化財の探訪<TIAS>ブログ掲載: 京都市埋没文化財研究所 中谷正和氏メモ」(参照)を見ていて、渦巻表象だけを持つ掘っ立て小屋は「お産小屋」だと思いました。し…

特別編 日本のゴルゴン  唐古・鍵遺跡/清水風遺跡 (4-3)

イシュタルの楼閣(鳥葬の塔) 数日前、写真(42)京都市埋没文化財研究所 中谷正和氏のメモを眺めていました。やっぱりメモの(11)はテラスが広くて特徴あるなーってよく見た瞬間三羽の鳥が見えました。図録を確認するとやっぱり見落としていました。写真…

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