表象表現 ハート形
コーカサス(Caucasasu)とミノア文明(Minoan Civilization)を繋ぐもの(2)
腕を折り曲げるポーズの女神像 セスクロ文化、他
写真 (104)旧石器時代の遺跡 が示す様に、ジブラルタル海峡からヨーロッパ大陸に進出していた人類は、紀元前一万年以前(アルタミラ洞窟の崩落は、紀元前13,000年頃に起こっています。)に何らかの原因で、ヨーロッパ大陸での文化を失います。再び、新しい文化をもった人々が、ヨーロッパ大陸の南部入口に現れるのは、BC7,000年頃になります。こうして、コーカサスからミノア文明への道はエーゲ海の方から、開かれようとしています。写真(95)Clay Artfact (タルタリア粘土板); BC5,500~BC4,500(新石器時代), Tartaria,Alba County,Romania(ルーマニア)「参照」を黒海北西岸にもたらした諸部族の文化です。タルタリア粘土板と同じ「哲学と信仰」の観念を宿した「形而下の石」として、「腕を折り曲げるポーズの女神像」を、先ずはご覧ください。
(97)腕を折り曲げるポーズの女神像 ペロポネソス、スパルタ(ギリシャ)BC6,000年
古ヨーロッパの神々 マリア・ギンブタス
(98)腕を折り曲げるポーズの女神像 エーゲ海地方
古ヨーロッパの神々 マリア・ギンブタス
(99)腕を折り曲げるポーズのトルソー テッサリア、セスクロ(ギリシャ) BC6,000~BC5,000年 セスクロ文化
古ヨーロッパの神々 マリア・ギンブタス
(100)セスクロ(ギリシャ) WIKI
(101)腕を折り曲げるポーズ(シルエットの)の女神像 ブルガリア、アズマクイ遺丘
BC6,000年初期; 古ヨーロッパの神々 マリア・ギンブタス
(102)腕を折り曲げるポーズの女神像 ペロポネソス、スパルタ(ギリシャ)
BC6,000年初期; GODDESS マリア・ギンブタス
(103)タッシリ・ナジュール(サハラ砂漠)の岩絵
サハラ、砂漠の画廊・野町一嘉写真集
(104)タッシリ・ナジュール(サハラ砂漠)の岩絵複製画
女神の心 ハリー・オースティン・イーグルハート
アフリカの「創世神話」に語られる、「腕を折り曲げるポーズの女神像」と同じ「哲学と信仰」の女神です。もう少し「形而下の石」を並べることで明らかになります。
(105)旧石器時代の遺跡;文明の誕生・世界の歴史
(106)ヴィーナス像出土地;文明の誕生・世界の歴史
旧石器時代の紀元前25,000年頃から、「ヴィーナス像」と呼ばれる、妊婦のような女性像を持ってアフリカ大陸を出た人類は、イタリア半島を通って、ヨーロッパからシベリアに展開したようです。そして新石器時代の「出産の女神」の基幹観念は、この旧石器時代の「ヴィーナス像」に遡ると考えます。一方、新石器時代の「腕を折り曲げるポーズの女神像 」は「哲学と信仰」のイデオロギーを、人類が初めて持ったことの証明になります。それでは、「腕を折り曲げるポーズ」とはどんな「観念」の表象なのでしょうか。「ハート形の道」・「コーカサスからミノア文明への道」はそれを明確に示すことになります。より明確にするために、さらにこの道に「形而下の石」を並べてみましょう。
(107)ヴィレンドルフのヴィーナス(旧石器時代の女性像);紀元前25,000年頃
女神の心 ハリー・オースティン・イーグルハート