大地の恵み パンの表象(5)
コーカサス文明とカプサ文明・ミノア文明
(12)青銅十字型装飾飾り(BC3世紀初め);黄金のアフガニスタン展
(13)U字形装飾飾り(BC145年頃)
(14)古代エジプト・BC14世紀頃の大麦パン(神への供物)
パンの研究;柴田書店
(15)オーストリア・クレセント ロール
パンの研究;柴田書店
(16)コーカサス文明とカプサ文明・ミノア文明;和久譲治製作
「黄金のアフガニスタン展」(2016年4月12日=6月19日;東京国立博物館)には、カプサ文明からミノア文明とコーカサス文明を結びつける展示物がありました。そして、それらは「パンの文化史;豊饒の表象」とも重なり、面白い整合性を見ることが出来ます。次回から、個別説明に入りますが、どこまで許されるかやって見ることにします。その中で「トニスプリ」、「ハチャプリ」の表象するところも、より明確になるでしょう。それと「野ブドウの葉」の上に乗る「山の神」をよく見て下さい。「鬼」と繋がりがあるのかもしれません。
民族、宗教、政治が絡み合う表象です。例えば、古代地中海文明とコーカサス文明の表象が混じり合い、変容していくのは、BC5,600年からBC3,000年頃の北海岸のアフリカとサルデーニャ島、クレタ島近海の島々なのですが、「カプサ文化」はBC10,000年~BC6,000年頃とされ、「ミノア文明」はBC3,000年~BC1,100年頃とされています。見事に歴史的に大切な文明の衝突と融合の時期が消えているのです。サルデーニャ島のフラットパン;「パーネ・カラザウ」も、この時代と関連させ調べるべきです。無酵母フラットパンとして伝わった「パーネ・カラザウ」は、島独特の「サワー・ドゥ・スタータ」を、他地域の酵母替わりとして発達させたのですから。(パンの歴史;原書房参考)
「コーカサス文明」をより理解するヒントとして、英文「Younger Dryas]の検索をおすすめします。日本語wikiniには大切な情報はありません。
(17)サルデーニャ島のフラットパン・パーネ・カラザウ
パンの歴史;原書房参