「清水風遺跡」の鳥女神
(32)和久ノート;清水風遺跡の壺絵・イシュタルとゴルゴン 冥界の鳥女神・イシュタル
(37)ミケーネ文明 鳥の女神テラコッタ、テーベ、コロナキス墓地出土
ARCHEO エーゲ海文明
バルカン半島にはBC5,000年頃から、生命誕生の象徴「ヴィーナス」(参照)が変化した「子供を抱く女神」のテラコッタが作られていました。同じ頃バルカン半島北部で両手を広げて「平衡」を表す「鳥女神」(参照)が現れます。(日本で縄文の十字土偶と呼ばれています)これも冥界の女神となったイシュタルの姿です。そしてやがて「ヴィーナス」と「鳥女神」は融合して「子供を抱く鳥女神」のテラコッタも作られます。イシュタルは「ヴィーナス」の神性を持ち「生と死を司る女神」になりました。これらの概念は黒海沿岸域に拡がっていたと思われます。大洪水以後も黒海領域は舟で結ばれていたようです。
清水風遺跡とテーベ、コロナキス墓地の鳥女神は同じ両手を広げて「平衡」を表す「鳥女神」です。コロナキス墓地の鳥女神はテラコッタで立体表現をしています。一方,]清水風遺跡の鳥女神は「各種雨、平衡、女神」の表象をを平面的に組み合わせて表現しています。概念は同じです。表象を組み合わせて平面的に表現するのはコーカサス地方の特徴でもあり「コーカサス地方の文様」は同じ概念を様式化したものです。清水風遺跡の壺絵にも「生命誕生」の表象「ダブルの渦巻」がある事も見逃してはいけないことです。
テーベ、コロナキス墓地の鳥女神の顔が蛇に似ていて、頭の上に「蛇の餌皿」を載せているのはミノア文明の影響です。後に説明します。唐古・鍵遺跡にも「蛇を飼う特殊土偶」が見つかっています。また、中央の椅子は「出産椅子」で「生命誕生」の表象です。清水風遺跡の「朱」は「血」で同じ意味があります。
清水風遺跡とテーベ、コロナキス墓地の鳥女神は同じです。
(32)和久ノート下段、清水風遺跡には鳥女神で唐古・鍵遺跡には鳥でない女神です。「現生」と「冥界」を描き分けています。
それと、鳥女神の頭は、南フランスの洞窟壁画に始まる「平衡」の表象です。
約14,000年前(後期旧石器時代)・上部マグダレニアン文化期に描かれています。
ヨーロッパでは「平衡の表象・sheveron」として知られています、日本では「アイヌ文字」(参照)にも確認できます。
(38)「雨」と「雲」で表現された「平衡の概念」、そして「平衡の王女」へ
Grotte(洞窟) de Bernifal、France;Supe'rieur Magdale'nienne
(39)「雨」の中に現れた「平衡(バランス)」」の表象
Roc(小洞窟)de Marcamps,Gironde,France;Supe'rieur Magdale'nienne
THE LANGUAGE OF THE GODDESS; Marija Gimbutas(参照)