(24)シロエリハゲワシ Wikipedia
前章の記事を書いてから考え続けていました。Cucuteni-Trypillian cultureの4人の王女のことです。あの哲学的な思考をするズールーの概念を持つ北アフリカの部族が、矛盾をきたすような天の王女を表現するだろうか。そしてやっと解かりました。私は彼らの概念の進化について行っていなかったようです。彼らはタッシリ・ナジュール、アルジェリアの岩絵に「4っの壺(子宮)」の宇宙を描いてから、それが単なる現生(一つの宇宙)であり、宇宙は立体で果てしなく広く、さらに多重な次元があると概念を進めていたのです。ですから、タッシリ・ナジュールでは4つの壺(子宮)を描きましたが、Cucuteni-Trypillian cultureの十字の方向には壺(子宮)を置いてていません。女神を4体置いています。天の王女は多重な大宇宙であり、女神ではないのです。
4体の女神は2体づつ着色されていました。2体は赤く、そして2体は頭と足が黒いのです。
黒海大洪水の後、ブルガリア北東部の「Durankulak」には冶金技術を持つコーカサスの部族が、石積の家やピラミッドを築いています(4,700~4,600BC)。そして洪水以前からいる北アフリカからの「Karanovo culture(6,200~4,000BC)」の部族と融合していきます。それが「Varna culture(4,500~4,000BC)」です。
このような状況が4体の女神には反映したと考えられます。現生(一つの宇宙)の十字の方向に4体ですから、この女神は現生の女神達です。ですから、天の王女の一つの子宮(壷)の中にいる存在です。
コーカサスの部族は「冥界の女神・イシュタル」を持ち込んできました。ですから、頭の黒い女神の体にはCheveron・X,vvv(ギザギザ線),卍が描かれているそうです。卍は「お釈迦様ポーズ」を2つ組み合わせたもので、この地で生まれイシュタルとともに描くことが多い表象です。Cheveron・X,vvv(ギザギザ線)は「上部マグダレニアン(Superieur Magdale'nienne) 文化」の表象です。総合的に判断して、黒い頭と足の女神は「ハゲワシ」の姿をした「冥界の女神・イシュタル」です。この地でも「鳥葬」を行っていたようです。
そしてもう2体の赤く色付けされた女神は「ヴィーナス像」だと考えます。
つまり現生の「生」と「死」の女神が「天の王女の子宮」の中にいる構図です。
人間は子宮から生まれ、王女の子宮に帰るわけです
以前に王女の子宮で眠る構図は日本の例を紹介してきました。(参照1)、(参照2)
日本の「古墳時代」の主役が誰だったのか、もうお分かりのはずです。
最初に上陸した鹿児島県の島津神社、島津家の家紋は「Tartaglia clay plate(タルタリア粘土板)」と同じです。ズールーの概念、家から宇宙の相似形の姿です
(22)壺に入った4人の女神 ;Cucuteni-Trypillion culture Wikipedia
(22)壺に入った4人の女神(図解);Cucuteni-Trypillion culture Wikipedia
(19)タッシリ・ナジュール、アルジェリアの岩絵 ;サハラ、砂漠の画廊、野町和義嘉写真集
(14)和久ノート・ヴィーナス像
(20)Tartaglia clay plate(タルタリア粘土板); BC5,500~BC4,500(新石器時代),
Tartaria,Alba County,Romania(ルーマニア)
Discovered by the archaeologistTHE Nicolae Vissa in 1961